モンスターガール~彼女はいつもカメレオン~
「うん、ちょっと」
そして又黙ったままネコと歩き、売店の近くまで行くと、ネコは私の制服の裾をチョンチョンと引っ張り、立ち止まって言った。
「……いいの?」
ネコの視線の先には岩瀬がいる。
「いいよ。ネコがこの前言ってたこと……確かめたいし」
「分かった」
たまたま今日岩瀬くんと約束してただけだけど、もう一度ネコと岩瀬くんの行動を、感情抜きにして見たら、ネコのあの言葉の真実が分かる気がした。
多分謝って仲直りをしても、又同じようなことがあれば、又私が怒ってしまう気がするし……。
「じゃあ、行こうか?」
「うん」
「ネコはいつも通りにしててくれたらいいから」
「分かった」
ありのままのネコと付き合える?
もし又許せない感情が湧いたら、ネコとはもう一緒にいられないと思う。
私もネコも黙ったまま歩き、岩瀬まで後一メートルくらいのところまで行くと、岩瀬は気づく。
するとネコは可愛く小走りで走って岩瀬の目の前に行き、上目遣いで岩瀬に言った。
「岩瀬く~ん。待った?お・ま・た・せ」
そして首を軽く右に傾げる。
岩瀬は苦笑いして私に聞いた。
「今日三人って話だったっけ?」