~お姉ちゃんの恋人~
一斉にみんながあたしたちに視線をむける。
叩かれた男は唖然としていた。
そして、あたしの向かい側の王子さまは…。
何故か笑い転げていた。
「ちょっ…悠里どうしたのっ?」
松谷が、慌てた様子であたしに駆け寄ってきた。
「…あたし、帰るから。」
あたしの低いトールにビビったらしい松谷は快く開放してくれた。
外に出て、新鮮な空気を吸い込んだ。
なんでこんな目にあわなきゃイケナイのっ。
あたしに、隙があったの?
もう合コンなんか行かないっ。