~お姉ちゃんの恋人~

「悠里ちゃん、乗って。」


あたしは、車に乗った。


車内はタバコの香り………と、なんだかわたる君の香水?のような甘い香りがしてた。


あたしは、香りに酔いそうになる…。



車は発進し、スムーズに流れにのる。


「…悠里ちゃん?」


運転する横顔に見とれていたあたしは、名前を呼ばれて、ビクッとカラダが跳ねた。


「は…っ、はい。」


「…あんまり見つめないで…。事故りそう…。」


慌てて視線を外してうつむいた。


ひえ~っ…、バレてたんだ。


恥ずかしいっ。
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