片想い連鎖
「いただきまーす」
手を合わせて先に食べていた2人を追いかけるように食べ始める。
うん、美味しい。
わざわざ口には出さないけれど、表情には出てしまう。
わかり易過ぎると、たまに損をする…
「美味しいです」
「ホント?ありがとー!」
2人の微笑ましい会話に耳を傾ける。
…ただ会話に入っていけないだけ。
「今日ねー、クレープ屋さんに寄ってきたんだ!」
「あぁ、奏のとこね」
「なんで知ってるの!?」
「メール来たから」
なるほどー。
奏さんに声を掛けられた時くらいには驚いたと思う。
あれは驚いたなぁー。
心臓停止の一歩手前?