守られお姫様

トンッと壁に手をつくと、私を見下ろした。




『な、なに…？』




翔「絵音は、知ってるよな？俺が理事長の息子とか生徒会長とかそういう肩書きを言われるの。分かってるよな？」




確かにそうだ。




昔から翔は何かと周りの男子から言われていた。




その理由は女子がみんな小学校のことを好きになっちゃうから。




それで妬んで言ったんだと思う。




龍ヶ崎高校の理事長の息子とか知らなかったと思うけど翔のそのかっこいい容姿に惚れてみんなが生徒会長に推薦したりとかしていた。




それで「さすが生徒会長」とか「生徒会長なんだからしっかりしろよ」とか言われてて肩書きを言われるのが嫌いだったんだ。




別に忘れてた訳ではないけど無意識に言ってしまった自分が嫌だ。




『ご、ごめん…。』




翔「別に。絵音ならいいよ。すぐに怒りなんて、収まったし。ただ、１回壁ドンってやつを絵音にやってみたかったんだ。」