守られお姫様
私は腕を掴まれていた。




それも、爽君に。




ど、どうしたんだろう?




いつもクールな爽君がこんなことをするなんて想像できなくてびっくりした。




爽「いまから、どこに行く?」




『え?り、理事長室…。』




爽「はぁ?んなとこに何の用だよ。」




『えっと、私情で…。』




爽君は少し不機嫌そうな顔をした。




なかなか教えないからかな?




でも、理事長と知り合いとか知られたくないし….。




早く理事長室に行きたいけど爽君が腕を掴んでるし。




他の皆は友達とワイワイ騒いでるし。




主に駆眞君だけど。




爽「俺もついていく。話は聞かねぇ。お前が校舎内を一人で歩いてたら騎士がいる意味ねーだろ。」




うーん。それぐらいならいいかな?




一人で校舎内歩いて変なものに絡まれたら嫌だし。




爽君がやけに真剣な顔をしていたっていうのもあるけど。




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