守られお姫様
『翔…。ごめん。確かに、今は翔のこと、好きじゃない。でも!中学の時、ちゃんと、翔のこと好きだったよ!』




「好きだった。か…。」と小さく呟いて、こう言った。




翔「あの中で絵音を裏切る人は誰もいない。だから絵音も怖がらず、しっかりと1人1人みてね?」




『うん。わかった。ありがとう。』




翔は私を離して、




翔「じゃあ、これからは幼なじみとしてよろしくね。」




そう言いながら私の頭をポンポンした。




部屋を出ていく時の背中は心なしか、切なそうに見えた。




その夜、翔との思い出を思い出しながら「ありがとう。」と呟いて眠りに落ちた。




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