守られお姫様
ん?どうしたんだろう?




駆「まぁ、とりあえず帰ろうぜ。」




『うん。そうだね。てか、駆眞君いたんだ?』




駆「え?!待て待て。最初からいたんだけど。」




『そうー?気づかなかった。ごめんね!』




優「俺も気づかなかったー!」




駆「まぁ、今日は全然喋らなかったからな。」




そう言って先頭を歩く駆眞君。




帰り道、腕を後ろからグイッと引かれた。




『えっ?!』




琉「絵音…。」




『え?あ、琉星君?どうしたの?』




琉星君が少し屈んで耳元でコソッと、




琉「今度、俺が話せる時に話を聞いて欲しい。」




そう囁いた琉星君の声があまりにも切なくて泣きそうで、私まで悲しくなる。




『うん。いいよ。』




そう返事をすると、ホッとしたようなこれで、




琉「ありがとう。」




と言った。




前の方で私を呼ぶ声が聞こえて琉星君から離れる。




皆には言わない。




これは琉星君と私の問題だから。




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