俺のこと、惚れさせるから
意識を集中して、伊藤君の動きを読み取る。
「…………やっぱり」
確信した。
伊藤君は、さっき私を助けたときに足を捻挫したんだ。
まだ誰も気付いてはいないけど、そうとう辛いはず………。
それでも言い出せないのは、きっと______________。
「…………あーもぅ!!」
「えぇ!?夏姫、どこ行くの!?」
階段を駆け下り、コートに入…………ろうとした。が、
「伊藤くーん!」
今私が入って伊藤君を呼んだら…………想像するだけで罪悪感が。
「んー」
助けたいけど私じゃダメ。