Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
ロックオン
もし、初対面で、

いきなり、彼に出くわしたら、

目があっただけで、緊張して、

言葉がでてこなくて、

まったく普段通り行かず、
彼が目の前にいる間は、

ずっと落ち着かないだろう。


偶然、入った店で、
このテーブルの担当になって、

彼にいきなり微笑まれた
この店員の彼女のように。


「生ビール二つとおすすめサラダ、
枝豆、揚げ出し豆腐」

私は、注文を聞き逃した、
彼女のために繰り返す。

頼んだものが来なかったら、
また呼ぶからといって彼女に微笑む。



話もシドロモドロになって、
気のきいたことも言えず、

せっかくの美味しい食事も、

喉を通らない。

私は、学生時代から、彼を前にして
ぼんやりしてる女の子を、
何人も見てきたから、
こういう反応には、寛大な方だと思う。




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