Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
悲しかな、人の価値は顔だけじゃない、
と言われるけど、

こういうパーフェクトなのが、
目の前にいると、

人によっては、
外見の価値なんて、
三割増しになる場合もあると教えられる。



私の目の前で、
頬杖ついて、
端正な顔に笑みを浮かべてるのは、

高城 直哉

私は、彼の事をナオと呼んでいる。

ナオは、私の大学時代からの友人で、
知り合って10年になる。

10年も友達でいるなんて、
知り合った頃には想像出来なかった。

それなのに、
私達は、2、ヶ3月に1度は、
お互い都合をつけて、こうして会っている。




「どうしようかな…」


ナオは、まだ名残惜しそうに
メニューをながめて、
居酒屋の店員さんに注文するそぶりを見せる。



優柔不断な態度を取ったって、
注文を待つ女の子は、
いくらでも待ちますって目で
好意的に、受け止めてくれる。


私の方が焦れて、
「とりあえず、時間切れ。
お姉さん、焼き鳥盛り合わせ2人前追加で」
横から声をかける。
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