今日から変わります。

出会いはいつだって突然で




う、う〜ん。


目の前が真っ暗だ。


しかも頭がズキズキする。


いったい何が起こったというんだろう?


なんだかまだ夢を見ているような感覚が する。


ふわふわとしたような、


いや、ズキズキする。


痛い。なんだ、痛い、痛いよ。


「痛いってば!!!」


「うおっ!!!」


えっ……?


飛び起きた私はぴしっと固まった。


一瞬石にでもなっちゃったんじゃないかなってくらいだった。


「お、おきたか……こら、ハロ。そんなに突くなっつったろ」


ハロ? ハロって誰のことだろう。


「ん、ああ。ほら、右下に視線送ってみろ。そのセキエイインコがハロってんだ」


言われるがまま目をそこへやると、真っ黄色な小さな胴体に黄緑の翼を生やしたインコがいた。


ピリリっと鳴いている。


あまりインコは見たことなかったけど、結構かわいいなと思った。


「ってそんなこと気にしてる場合じゃなくて! ここどこ!?」


そしてあなた誰ですかっ。


「あなた誰ですかって顔してるね」


「うっ」


図星だ。
この人は読心術が使えるのだろうか。


< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop