イジワル上司と秘密恋愛
「志乃、好きだよ。愛してる」
ベッドの上で聞くと泣きたくなるようなウソも、今は信じて甘えても許される。そんな気がするから。
「……もっと」
私はおねだりを口にしてから、彼に教え込まれたキスの仕方で舌を絡めてゆく。
自然に囲まれて開放的な気持ちになっているのは彼も同じなのかもしれない。
綾部さんのキスはいつもより激しくなって。あまりに夢中で唇を貪りながら激しく抱きしめるから、バレッタでまとめあげていた私の髪がほどけて湯に浸っていく。
綾部さんは、濡れて貼りついた髪ごと首筋を愛撫で綴って。
甘い刺激に思わず首を反らせ見上げた空は、東京の空よりずっと明るくて透き通っているように見えた。