もう俺に溺れるしかない
落ちていたファイルを拾って私に渡す



「部署は分かれちまったな。」



部署まで同じだったら私 やって行く自信ない
分かれて良かったよ




「これから よろしくな!」



頭を撫でてから歩いて行った
なぜだろう 雰囲気が優しかった



今まで私に触れた事もなかったのに・・・





「有森さん 柚木さんと知り合い?」




私の教育係の田中さん
3歳上で優しい人



「はい。兄の友達です。」




「そうなんだ~。柚木さん すごく人気が高いのよ。仕事は出来るし 顔も良いじゃない 今は彼女居ないから狙ってる人が多いのよ。」




やっぱり彼女居ないんだ



「でも 週末はどこかに行ってるみたいなのよ。友達とも飲みに行かないみたいだし・・・。本当は彼女居たりして。」




週末は私の家に来ています
とは言えず 苦笑い


これで 本当に彼女居ない事が判明された


噂って怖い



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