意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
田舎に帰って、
親がすすめる見合い相手と
結婚なんてしたら、
もう自由なんてないかもしれない。


それだったら…



「私、ペットになります!」



「交渉成立、だね」



手を差し出してきた
男性の表情を見て、
千尋は早まったかもと、
すこし後悔した。


動物が獲物を
見つけたときのように、
男性の瞳の奥が
あやしげに光った。
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