意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
「はー、そんなスゴい人なんだ」



あんまりテレビ見ないし、
音楽はJPOPくらいしか
聴かないから、
ぜんぜん知らなかった~。


千尋はスマホで
検索して出てきた
京介のプロフィールを
読んでため息をつく。



「私、そんな人に
拾われちゃったんだ」



「こら、掃除の手が止まってるよ」



京介がうしろから
千尋の肩に顎をのっけて、
耳元でささやく。



「ひゃっ。
み、耳元でしゃべんないでください!」



千尋は飛びのいて、
京介から距離をとる。
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