極道に愛されて。



琉斗さん…?


この光の向こうに貴方がいるの?


私はまた、貴方に会えるの?



私は、まだ生きてるの?



私は琉斗さんに伝えなくちゃいけないことがある


一度離れた私を、貴方は受け入れてくれますか?


私は、この光の道筋を信じ、全速力で走った


そして、現れた大きな扉を力いっぱい開いた



すると、身体が鉛のように重くなり、動くことが出来なくなった



さっきまで開いていた目も今は閉じている


でも、じょじょに周りが明るくなっているような気がする



そして、手に感じるぬくもり



鉛のように重かった身体は、軽くなり、ゆっくりと目を開いた



眩しい…

< 161 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop