Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
「ど、すれば・・・。」
「簡単だよ!兄貴と別れて僕と付き合えばいいんだ。」
リンゼ君はえくぼをくっきりと見せて楽しそうに笑った。
「別れる・・・?」
「そうすれば誰にも話さないからバレることもない。・・・・ね?簡単でしょ!」
そう言って私を再び背中に乗せ、囲いの上へと下ろした。
「じゃあ、ゆっくり考えてー!明日かなぁ?いい報告だと嬉しいやっ!ばいばい。」
リンゼ君は満足そうな顔をしてからあっという間にオオカミ族の方へと行ってしまった・・・。


「レン・・・・。」


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