恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
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自分たちの席に座りっていた。


「進路かぁ、何か、早いなぁ時間たつの」


「いっくん、おじさんみたいだよ」


「余計なこと言わなくていいんだよ。

それより、聖は進路どうすんだよ、
予定通り進めるのか?」


「うん、そう」


そう話していると


「予定通りってどう言うこと?」


「絵を描く為に二年くらい、海外生活
するんだぁ」


「それって、聖君と私、離れ離れに
なっちゃうんじゃあ」


「あっ……」


そうだ、考えてなかった!


「やっぱりなぁ、そんなことだろうと
思った」


「二年も幸来ちゃんと離れるなんて、
出来ないよ」


「俺に言うなよ。
それより、俺だったら、一緒についてきて
欲しいくらいは言うけどな」


「でも、その……、そんなこと言ったら、こう、顔から湯気が出るくらい恥ずかしいって言うか……」


「天然たらしが何を言うかと思えば、
まぁ、二人で考えろ」


そっか、どうしようかな……。


「幸来ちゃんは、進路どうするの?」


「私は、お店を継ぎたいと思って」


「それって、就職ってこと?」


「そうなるのかな」


幸来ちゃんと離ればなれか……。

寂しいなぁ。


「いっくんは、どうするの?」


「俺は、海外留学する」


「えっ、そうなの」


「二年制大学があるからそこに通おうと
思ってる。
父さんの知り合いがホームステイ受け入れてくれるって言うし、ほぼ確定してる。

あとは、受かるかどうか」


「でも、なんで留学するの?」


「まぁ、海外の客を相手にするからな。
覚えていて、損はないし、得の方が大きい。」


「そっか、でも、しーちゃんには、
どういうの、ついてこいとか」


「んなわけあるか。
高校はぜってぇ卒業させる」


皆、それぞれ考えてる。

バラバラになっちゃうのか。


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