恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
「まぁ、期末も終わって、夏休みを
待つばかりな訳だけど、峰岸さんは」


「あの、郁磨君。
私のこと、さん付けで呼ばなくていいよ」


「じゃぁ、峰岸も夏休みの宿題終わらす
為に俺の家こいよ。

毎年、このバカ、宿題し忘れないたの、
お泊まり会してるんだ。

泊まるのは嫌かも知れねぇけど、
家で宿題するくらいはいいだろ」


「そうだね、いいかも」


いっくん、人の事、バカ呼ばわりした。

あっ、そうだ。


「いっくん、今年は、シーちゃんもいる」


「そういえば、そうだったな」


「シーちゃん?」


幸来ちゃん、知らないのか。


「僕の妹の雫。

今年、受験生だから、いっくんに教えて
もらいたいって。

僕、人に説明出来ないタイプだから。

かな兄の場合、説明は上手いんだけど……
勉強ができないから」


「要さん、勉強以外はできるって言って
たよな」


「うん、雫にも言っておくね。
幸来ちゃんも一緒って」


「うん」

「いっくんのお家、幸来ちゃん知らない
でしょ。

だから、幸来ちゃんのお家までお向かえ
いくから、一緒に行こう」


「うん、待ってるねぇ」


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