恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
そして、文化祭の準備が始まった。


着々と進んでいった頃。


「郁磨、メイド服と執事服だ」


「叔父さん、ありがとう」


衣装が届いた。


「じゃあ、聖、来てみるか」


「えっ、僕が!」


「あぁ、峰岸も。
お前らが看板みたいなものだからな」






そういわれて、着てみることに。


「いっくん、どうかな。
変なところない」


「流石だな。
聖は、身長あるし細身だから似合うな」


「そうかな」




「あの着たんだけど」


そこには、メイド服の幸来ちゃんがいた。

可愛くて、少し顔が赤い。


僕は、そんな幸来ちゃんをみて。


「幸来ちゃん、写真撮って待ち受けに
していい」


「待ち受けに、でも、恥ずかしい」


「今の幸来ちゃん、毎日みたい」


「えっ、でも、えっと」



「おい、バカップル、そこまでにしろ。

場所を考えろ場所を、イチャつくなら、
ほかでやれ」


「だって可愛い幸来ちゃんが悪い」


「聖君だって、格好いい」



「あー、もう、分かったから、
お前ら、イチャつくな」


「いっくんも執事服着て、三人で
撮ろうよ」


「はっ、俺も!」


「当たり前じゃん、さぁさぁ、早く」


「おい、聖」


ぶつぶつと文句を言っていたが
結局着てくれた。


「おい、着たぞ」


「おぉ~、似合ってるじゃん。
幸来ちゃんもそう思うでしょ」


「うん、凄く似合ってる」


結構、いっくん、照れてる。




そして、時は過ぎ、文化祭前日を迎えた。

その頃、僕は美術室にいた。


「よし、出来た。
うん、良い出来栄え。

幸来ちゃんにはやく見せてあげたいなぁ、
喜んでくれるかな」


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