恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
飲み始めてしまった。

父さんと航介さん。


何故か、話は、カナ兄の事に。


「要君は、莉理華ちゃんとはどうなの?」


「どうって、何ですか」


「先ずは、好きかどうか」


「まぁ、好きですけど、リリィが好きか
どうかはまた別の問題なので」
 

カナ兄に、ついに春が……。


「おい、お宅の息子、鈍感過ぎないか」


「それが要だもん、仕方ないさ」


カナ兄って、鈍感なんだ。


「要さんは、何でも出来そうで、
不器用ですよね」


「えっ、それはいっくんも同じでしょ」


「はっ、何処がだよ」


「恋愛下手とか」


そう言うと、いっくんは黙った。


「ぐうの音も出ない」


「うるせい」


また、やってる。


「でも、莉理華ちゃんは、要の初恋相手
何でしょ」


「言わなくて、良いよ」


そんなこと、初めて聞いた。


「リリィと再開したばかり何だから、
どうこうなるわけないじゃん」


「怒った」


「怒ってない」


「まだまだ、これからだね。
要、頑張るんだよ」


カナ兄の顔が少し赤くなっていた。


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