恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
      会場の中へ

何度見ても、広すぎる、人が沢山いる。
帰りたい、けど、スイーツ食べるまでは、
帰れない、食べたい。


「ほら、聖、此処」


それには、スイーツが山の様にあった。

うわぁ、凄い!

ケーキ、マカロン、カップケーキ

全部ある、他にも沢山ある。



「滅茶苦茶、ヒーくんの目が輝いてる」


「そうだなぁ。
聖、食べていいけど、食べ過ぎは、ダメ
いいか」


「凄い勢いで食べ始めたけど」


「人の話を聞きなさい」



凄く美味しい、甘い。
見た目も綺麗で可愛い。

※本人には全く聞こえていない。



「あ~、こんなところにいた
もう、探したんだよ」



この子は、御木 雫(ミキ シズク)

中学三年生。
一応、受験生。

僕の可愛い妹。
モデルのお仕事もしている。



「連絡しても誰もお迎え来てくれないんだもん!」


カナ兄が携帯を取り出した。


「あー、本当だ、沢山、着信が……」


「もう、カナ兄のバカ」


「ごめん、ごめん、悪かった」


「もう、フンッ」



シーちゃん、拗ねちゃった。



「シーちゃん、そのドレス新しいの?」


「そうなんだ、可愛いでしょ」



あっ、機嫌なおった。



「父さん、またシーちゃんに」


「いやだって、可愛い娘にこれ買ってて
頼まれたら、断れないしさ」


「甘やかすなってあれほど」


「ごめん」


カナ兄は、オカン系男子というのだろうか
 
そんなことよりも



「シーちゃん、これ美味しいよ」


「本当、見た目も可愛い」



美味しい、幸せ~



「オー、ココニ、イマシタカ」



げっ、ル・ビアンさん



「ミスター ヒジリ」


「ル・ビアンさん、どうも」



ル・ビアンさんは、日本が好きで
日本語が話せる



「マサキ、オヒサシブリデス」


「ル・ビアン様、お招き頂き有り難う
誤差います」


「カナメモ、キテクレテウレシイデス」


「有り難う誤差います」


「シズクモトテモ、キレイニナリマシタ」



人の妹を口説くな



「有り難う誤差います」



ル・ビアンさんのノリについていけない


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