不良にならなきゃ★始まらない?!
「堕威が、階段転げ落ちながら走ってた
から、何事だと思って」
「一華の姿、目撃したヤツがいて、急い
で来てみたけど、アイツらは?」
「ああ、俺が葬った!!」
「マジか?あはははははは!!」
堕威の手、血が滲んでる。ただでさえ擦
りむけてボロボロなのに、ごめんね。
『心配かけて、ごめんなさい』
「一華、オマエ一応、女だろ!男に敵う
わけねえべ?」
『うっ、おっしゃる通りですっ』
仲間のみんなにも、心配かけちゃった。
ほんとにアホだ、私。
琉聖くんは…超恐い顔。ヤバイなこれは
絶対、怒鳴られる。
『あ、あの、琉聖くん…?』
「何もされてねえか?」
『う、うん』
「勝手に触らせてんじゃねえ!!」
『は、は、はいっ!?』
「次、オマエに手出すヤツがいたら、俺
何するか分かんねえ」
『は、はい、ご、ごめんなさいっ!!』
「一華は、俺のだ」
なに、何なの?!めちゃくちゃ怒ってる
のは分かるけど、少しは慰めてくれても
いいのに。ほんとに怖かったんだから。
それに、俺のって?!何なの?!
「俺の女になれ、分かったな」
『…ふえ?!』
訳が分からないまま、私は、生花の卸売
り倉庫で、琉聖くんの彼女になった。