不良にならなきゃ★始まらない?!
「なあ、俺じゃダメか?」
『堕威…』
「俺の女にしたい、こっち向けよ」
『堕威、ごめん』
私は目隠しを外しながら、堕威の方を向
いた。
「…あんだよ、やっぱダメか」
『ごめん、私…』
「琉聖さんだろ?…謝るな、チチか」
『うっ、うっ、ごめん』
「泣くなよ、キモイな」
『だって、うっ、うっ、めっちゃ怖かっ
たんだもん』
「うああー!ヤバイ!可愛いなオマエ!
クッソー!!」
「ああ、キスしてえ、クソッ!」
堕威は、しばらく悶えていた。
『ねえ、どうしてここが分かったの?』
「オメエ、俺は、全力でここまで走って
来たんだぜ!!チチかが連れられ去られ
るとこ、屋上から見てて、階段三段飛ば
しで来たんだからな!!」
『堕威、いいヤツだな、最高っ!!』
「だろ?だから俺の女になれって」
『いや、それとこれとは違う!!』
キッパリ。
「クッソ、チチか!!」
『下品だぞ、堕威!!でも、ほんとにあ
りがとう。堕威は恩人だよ」
「マジか?!うっわ、ヤベエ嬉しい」
そんなことをしていると、仲間達が集ま
って来た。
何?何?どうしてみんな?!