笑顔の裏には
なんだこの気持ちは。
そんなこんなで2週間が過ぎ、中学生になって初の行事が行われた

学年全員で、2泊3日の野外教室に出かける

他クラスとも交流が持てる、良い機会だし私はとても楽しみにしていた

咲輝も同じ班で心強い

宿泊施設に着くと、真っ先に行われたのは班レクだった

班レクと言っても、他クラスの班と合同班を作ってレクを行なう

私たち1A3班は、1B3班とレクをすることになった

とりあえず自己紹介…のつもりでいたけど、遊ぶ気満々の男子に負けてとりあえずレク

かくれんぼ!!!と誰かが言い、決定。

どこの小学生だよ、なんて思いながら隠れ場所を探す

イイカンジの場所を見つけ、隠れようとすると…

先客がいた

隣のクラスの…3班の…男子…

自己紹介をしてないから名前なんて知るわけがない

気まずい…他のところを探そう

『ごめんね、他のとこ行く!』

『待って!時間…ないと思うけど』

5〜〜4〜〜3〜〜…

これはマズイ

『一緒に隠れればいいよ、早く!』

も〜〜い〜〜かいっ!!

中学生ともなると、誰も返事をしない

『いくよ〜〜!!』

鬼役が隠れてる人を探し始める

『…』

長い沈黙

お互いの呼吸音だけが響く

本来なら気まずいはずなのに、何故か心地よい

だんだんと近づいてくる足音

多分見つかるなあ、そう思っていたら突然足音が止まる

『いないなあ』

そう言いながら立ち去っていく鬼役

別に本気じゃなかったし見つかったって良かったのに、安心している自分がいて不思議だ





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