ナナイロ・ツバサ
蓮にいの手は、私の背中に回って私の体を持ち上げてくる。
私はそれにつられて、背伸びをする。


長い大人のキスだ。

私は押してくる、蓮にいに対抗できなくなり、だんだん下がっていく。


ついに限界が来た。
私は押される勢いで、後ろのベッドに倒れた。


一度長いキスは終わった。


「結・・・。」


お互いに息切れしていた。

甘い声で蓮にいは私の名前を呼ぶ。


「やめ・・て・・・。」


私も微かな声で、蓮にいに私の意思を伝えた。


「結・・・。」


こんな蓮にい、はじめてみた。

温かい息が私の顔に当たる。


少しあった沈黙の時間も、すぐに終わってしまった。


蓮にいはまた、私の唇を狙っていた。
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