Dilemma
「…でな、部室の備品とか全部愛梨に用意させようとしてな」

「…本気で焦ったよあれは流石に」

「あはは!先輩たちはとっても仲良しさんなんですね!」

ショッピングセンターの外に出ると、外は既に真っ暗だ。

あれから2人(3人?)でいろいろな店を周り、食べ、なかなかデートらしいことが出来たんではなかろうかと志暢は考える。
なによりもナッツが笑ってくれていて良かった。


「さてと…何故だか名残惜しい気もしないこともないが、そろそろ解散するか。」


言って時計を見る。
時刻は既に7時を回っていた。


「…どうだっただろうか」

「はい?」

こてりとナッツが首を傾げる。


「お前の依頼…これで良かったのか?」

「………………!」


ナッツはぱあっと顔を輝かせて言った。


「はい!志暢先輩にお礼が出来て本当に良かった!今日は本当にありがとうございました!」


ナッツはそういって深々と頭を下げた。



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