今でもあなたを…
「舞耶、おはよう」

お父さんとお母さんも
あたしに気づき、
挨拶を交わす


テーブルにつき
ニュースを見ながら
朝食を食べる


「ごめんな舞耶」


お父さんが申し訳なさそうに謝る


「どうしたのパパ?」


「舞耶の入学式に行ってやれなくて…」


なんだ
そんなことか


「気にしないでよ!」

あたしはニコリと微笑み
父から目をそらした



「でも舞耶の高校に陽翔くんがいるから私たちも安心よ」


ママがニコッとお兄ちゃんに微笑みかける


「そんな、俺はなにも」


しばらくそんな会話を続け
あたしはママと一緒に学校へ向かった
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