【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

…どきん。



思わず胸がきゅうっとなるくらいの、やさしい顔…。


琉衣くんのそんな表情は今まで見たことなかったのでドキドキした。



吸い込まれそうになる…


真っ黒な瞳。



キレイ……



だけど私がしばらくそれに見とれてぽーっとしていたら、琉衣くんはいきなり私の頭を上から掴んだ。



えっ…



そして顔を近づけてきたかと思うと……



ーーゴンッ!



「…ひゃぁっ!!」



頭突きされた…。


痛い……(泣)



「…なに見てんだよ」


「ち、違う…!あのべつに…//」


「あんまジロジロ見んなよキモいな」


「…キモい!?」



ひ、ひどい……。



でもまさか琉衣くんが笑ったからだよなんて、言えるわけがなかった。


言ったらまた頭突きされそう…。


本当に容赦ないんだ。



「ご、ごめんなさい…」


「どうでもいいからはやく続きやんぞ!」


「はい」


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