【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
…どきん。
琉衣くんは頬杖をつきながらボソッとつぶやく。
……あれ?
今…他の奴にって…。
私はそう言われてはじめて、彼が不機嫌な理由が分かったような気がした。
もしかして…
さっきからすごく怒ってるように見えたのも、ケチつけるように言ったのも、そのせい?
なんかまるで、またヤキモチを妬かれてるみたいだ…。
急に顔がかぁっと熱くなってくる。
ドキドキドキドキ…。
どうしよう…。
琉衣くんは、どうしてまたそんなこと言うのかな。
どうして私をこのあと呼んだの?
考えたらまた私、うぬぼれてしまいそうで…。
ダメだ。
また勘違いしちゃうよ…。
騒がしい教室の話し声も、物音も、聞こえないくらいに心臓がうるさい。
私はその言葉が頭から離れなくて、しばらくの間ずっとうわの空だった。