【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
でも、これを自分から聞いたのがバカだった。
「え………、知りたい?」
沙良さんは私がたずねると、少ししんみりした顔でそう聞いてくる。
私は迷わずコクリとうなずいた。
すると次の瞬間、衝撃的な一言が…
「私が…フったの」
「えっ…!?」
一瞬意味が飲み込めなかった。
頭が真っ白になる。
「ううん、正確にはね…付き合ってたの。
だけど……琉衣のことフッちゃった。
私のせいで傷付けちゃった。
だから琉衣はあんなふうに私のこと避けてるのよ」
「……」