【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
「亜里沙は毎日お弁当ちゃんと自分で作ってるから偉いよね〜。
マメだし、料理上手だし、そのうえ女の子らしくて頭も良くて…
そりゃ琉衣くんに気に入られるわけだ」
「そ、そんなことないよ!!//
私なんて…、」
「そんなことあるでしょー!
亜里沙はもっと自分に自信持っていいと思うよ?恋愛は強気でいかなきゃ!
じゃないとすぐライバルに取られちゃうんだからね!
琉衣くんなんてライバルいっぱいだよ!」
うっ…。
いつのまにか、まだ言ってもいないのに私が琉衣くんを好きだってことになってる…。
まぁ本当だからいいんだけど(笑)
そのとおり、ライバルなんて星の数程いそうな相手。
どこかでもしかして…なんて思ったのが間違いだったかもしれない。
「…そうだね。
あれで彼女いないのがおかしいくらいだもんね」
ぼーっと学食の人の群れを見つめながらつぶやく。
すると、遠くからふと視線を感じた。
あれ…?
…ドキッ。
琉衣くんが…いる。
そっか、お弁当ないから学食来てるんだ。
なんだろう…こっち、見てる…?