【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
琉衣くんにとって私は、どんな存在だったんだろう。
あの優しさも、思わせぶりな態度も、ただの気まぐれだったのかな…。
やっぱり沙良さんとヨリを戻したりするんだろうか。
学校で会ってももう、今までみたいに話すこともないのかな…。
なんだかすべてがまぼろしみたいで。
夢を見ていただけみたいで。
終わってしまうと思ったら急にすべてが恋しくて、また涙が出てきそうになった。
あんなこと言っちゃったけど、やっぱり…
最後くらいは笑顔で
さよならしたいな…。
ありがとうくらいちゃんと言いたい。
このままじゃたぶん後悔しちゃうよね。
ふとカーテンを開けて、ベランダを覗いてみる。
すると琉衣くんはいつかみたいに外を見て涼んでいた。
きっとこれは最後のチャンス。
明日渡そうと思ってた、私からのプレゼント。
今彼に、渡そう。