【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

俺のために必死になったり慌てたり、コロコロ表情を変えるあいつのことが、いつからか愛しくてたまらなかった。


からかうとすぐ赤くなって。


こいつ俺のこと好きなんじゃねーの?

なんて思ってた。


だからまさかあいつが急に俺から離れていくなんて思ってもみなかったんだ。



急にあいつはよそよそしくなった。


いつもそうだ。


俺は兄貴みたいに素直に相手を褒めたり、わかりやすく優しい態度を取ったりができねぇから。


気が付いたら他の奴に持っていかれてる。



亜里沙はいつのまにか小高と親しくなってた。


俺とは違ってニコニコしてて爽やかで優しいタイプだ。


あいつが小高とデートに行くと知った時、もしかして、だから最近俺を避けてんのか…と気が付いた。


小高に誤解されたら困るから、俺に付きまとわれるのが嫌になったんだろう。


ついこの前まで喜んで弁当作ってたくせに。


ムカついた。


無茶苦茶なこと言って引き止めた。


だけど…


あいつから返ってきた言葉は、俺への拒絶だった。


< 350 / 388 >

この作品をシェア

pagetop