【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
「お、お待たせ…」
リビングのドアを開けると琉衣くんがドカッとソファーに大股で腰掛けていた。
私と同じく白いコックコートに身を包んだ彼。
学校の制服姿以外はあまり見たことがなかったけど、何を着ててもやっぱりかっこいい。
「…チッ、ギリギリじゃねーかよ。
ネット被ってんのかちゃんと」
「うん、被ってるよ…わっ!」
いきなり私のコック帽を取って、その中の(髪の毛が落ちないよう被る)ネットを確認する彼。
うちの店でもいつも付けてたもの。
「…フン。
じゃあ今から店行くから靴履け。
こっちが裏口」
「あ、はい…」
そのまま腕を掴まれ玄関とは別の裏口まで連れて行かれる。
そして一緒に自宅裏のレストランの建物まで向かった。
だけど連れて行かれながら、ふと疑問に思う。
あれ…?
でもどうして琉衣くんまでこんなカッコしてるんだろう。
というかなぜ琉衣くんが私に案内してくれてるの?
あんなに私のこと嫌がってたのに……