【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
「おはようございまーす」
「お…おはようございます…」
挨拶をしながらベーカリーに入る。
するとさっそくまた怒られた。
「声ちっせーよ!やる気あんの?お前」
「ご、ごめんなさいっ!
おはようございます…!!」
「あはははは!」
すると奥から出てきたコックコート姿の40代くらいのおじさんがそれを見て笑い出した。
「緊張してるね〜!
琉衣、あんま厳しくするなよ?
君が亜里沙ちゃんかな?
はじめまして。僕は畑和宏(はたけ かずひろ)。
ベーカリーのリーダーみたいなもんかな」
「あ、はいっ!はじめまして!!」
畑さんと名乗るその人は、どうやらベーカリーの偉い人みたいで、緊張する私を優しく出迎えてくれた。
「あれ?でも彼女今日からだったっけ?」
「俺が連れてきた。
働かねぇ奴に居座る資格ないからな」
「おいおい、お前なぁ〜…。
まぁいいや。今日はとりあえず見学してって。
流れを見ていくといいよ」