お名前聞いてもいいですか?

猛暑日の今日、
私たちのオフィスにお客さまがやってきた。


何度か、打ち合わせにお越し頂いているお客さまは、この暑さの中、キチンとネクタイをしている。




応接室にご案内し、冷たいお茶とおしぼりを出すー

いつも通りの手順だ。



一礼して、応接室を出ようとした時、
声をかけられた。


「…あの…、すみません!」



なっ、なに!?


「はい…!何でしょうか…?」


何か、失礼なことでもしちゃったかな!?…
ドキドキしながら、お客さまの顔を見る。



「…いやっ、そんなびっくりさせちゃって、、すみません…」



「…あの…」



「…いつも、美味しいお茶をありがとうございます!……って、それを伝えたくて、、引きとめてすみません…」



「…いえっ、そんな…、ありがとうございます!」


ちょっとびっくりした。
そんなこと、お客さまから言われたことないから…
でも、嬉しくって、自然と笑顔になっていた。


また一礼して、部屋を退席しようと、身体の向きをドアにむけたとき、今度はさっきより、大きな声で話かけられた。
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