ボクは中途半端にキミを愛したりしない。
夢見が悪い。



贅沢な願いなんかじゃないじゃないか。




…こんなの儚すぎる。



そう哀しく感じながら、もう少しで彼に届きそうだった左手で布団を剥いだ。





…目覚ましの馬鹿野郎。





そんなことを考えながらも、頭の中があなたでいっぱいなのだから仕方がない。




スリッパだって、あなたのを履いてる。




微かな、温もりにすがろうとして。
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