懲りもせず、恋する私
試作品についての
資料を作成し、
パッケージのデザインについても
幾つか提案書を添付して、
次の会議用に準備をしていた。
お昼の時間を知らせるメロディー。
社員たちが一斉に
それぞれのお昼にあがってゆく。

「先輩!急ぎますよ〜〜!限定ランチ
無くなります!」
「ごめん!今行く!」
パソコンをシャットダウンして
お財布を入れたミニバッグを持って
社食に向かった。
トレー持ち列に並ぶ。
「限定ランチ!」
おばちゃんは…
「はいよ〜!」
ポンとトレーにのせられた
焼きナポリタン。
とろけるチーズがのり
いい匂いを放つ。
「うわ〜〜。おなかすいた〜!」
すでに沢山の人が席に座っている。
「先輩!ここ!」
「あっ!うん、ありがとう」
焼き色が食欲をそそる。
「頂きます〜〜」
フォークを回し
「う〜〜ん、美味しい〜〜」
少し遅れて、
恭子も来た。
3人で食べていると、
イケメンオーラを放ち
2人の課長が近いてきた。
「河原さん?隣りいいかなぁ?」
出た!キラースマイル。
「はい…坂野課長」
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