ある時俺の青春はやってきた~リメイク~
あれから、浮かない気持ちで授業を受け、あっという間に下校時間になってしまった。
いつも1人で帰っているから、ぼっちは慣れているはずなのに少しだけ寂しく感じる。
ふと、後ろから足音が聞こえてきた。
「こーとねっ!」
「凛…」
ランドセルを背負いながら元気良く走ってきた彼女は、さっきのことなんか全く身に覚えないかのように満面の笑みを見せていた。
その笑顔に多少躊躇しながらも、私はしっかりと彼女を見た。
「あのさ!今度皆でカラオケ行くんだけど、琴音もくる?」
「え?」
「いやー、人数少なくてさー。仕方ないから琴音誘おーってことになったのw」
…仕方、なく?
その言葉に一瞬戸惑い、世界が止まったかのように感じた。
シカタナイカラ
つまり、私を誘いたくないけど、一応…ってこと?
何、それ…