真実の愛のカケラ
「はーぁ。
クリスマスデートしてるカップルなんて、皆等しく不幸になればいいのに。
恋人に送るプレゼントがいつの間にかじゃがいもになる呪文とかないのかなぁ。


柚希さんはクリスマスデートとかないんですか?」


え…。
また美和がやさぐれていると思ったら…。
その質問、いろんな意味であるよ、とは答えられないよね?
だってそんな呪いの呪文を唱えられるんでしょ?
やだよ…。


「ま、まぁ、何て言うか…。

仕事してたら都合よく休みを取れることも少ないでしょ?
だから、イベントもできれば一緒に過ごしたいけど、会える日自体を大切にしようって思うかな…なんてね」


うわ。
柄にもなく語ってしまった…!


「おぉ!
なんかリアルですね。
柚希さんにはやっぱそういう相手がいるんですか?」


ギクッ。
そんなリアルだった?
やばい。
美和の恋バナスイッチをオンにしてしまった…。


「仕事をしろ。
帰れなくなっても知らねーぞ」


「え!?
それは嫌です」


ナイス福井。
この会社で唯一私たちの関係を知っている福井には幾度となく助けられている。


こうやって仕事をしつつ、時々お喋りしつつ。
限界を突破して、気がついたらもうすぐで22時30分を示そうとしていた。
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