真実の愛のカケラ
会社を去る…?
拓哉は今、禁句を口にした。
会社の跡継ぎの問題は経営にも大きく関わる問題で、とにかくデリケート。
たぶん、拓哉もわかった上でそれを切り札として切ってきたんだ。
重たい空気はさらに重みを増していく。
「拓哉」
初めて社長が咎めるように口を挟んだ。
何か言いたいことがあるというよりも、会長が激怒する前にこの場を穏便に済ませようという姿勢だ。
社長らしい。
そこに割って入ったのは、優雅な仕草で紅茶を一口飲んだ拓哉のお母さん。
「ちょっと見ない間に随分と変わったんじゃない?
あんなに自分の好きなように動いてた拓哉が、恋に踊らされてるなんてね。
悪くないんじゃない?」
あれ、なんだろう?
拓哉のお母さんは私たちの味方をしてくれてる?
もしかして、少しずつ話が良い方向に向かってる?
拓哉は今、禁句を口にした。
会社の跡継ぎの問題は経営にも大きく関わる問題で、とにかくデリケート。
たぶん、拓哉もわかった上でそれを切り札として切ってきたんだ。
重たい空気はさらに重みを増していく。
「拓哉」
初めて社長が咎めるように口を挟んだ。
何か言いたいことがあるというよりも、会長が激怒する前にこの場を穏便に済ませようという姿勢だ。
社長らしい。
そこに割って入ったのは、優雅な仕草で紅茶を一口飲んだ拓哉のお母さん。
「ちょっと見ない間に随分と変わったんじゃない?
あんなに自分の好きなように動いてた拓哉が、恋に踊らされてるなんてね。
悪くないんじゃない?」
あれ、なんだろう?
拓哉のお母さんは私たちの味方をしてくれてる?
もしかして、少しずつ話が良い方向に向かってる?