真実の愛のカケラ
でも…。
今までタイミングがないからって言わずにきたけど、今日こそは言わなくちゃ。
車の音を聞きながら決意を固める。
よし。
「柚希」
不意に名前を耳元で呼ばれる。
気がつけば背中に温もりがあり、力強さを感じるくらい、後ろからぎゅっと抱きしめられていた。
まるで私をどこかへ逃がさないように、どんどん力がこめられていく。
「大事な話がある」
「大事な話?」
まさか拓哉も話したいことを持っていたとは。
でも、なんだろう…?
よくわからないけど、抱きしめられた腕からは緊張が伝わってきて、真面目な話なんだとは察しがつく。
「あのさ、俺…」
拓哉が何かを言いかけたその瞬間、着信を知らせる音が響いた。
「わり…」
「いいよ。
出て」
そう言うとふわっと拓哉は体を離し、申し訳なさそうに電話に出た。
今までタイミングがないからって言わずにきたけど、今日こそは言わなくちゃ。
車の音を聞きながら決意を固める。
よし。
「柚希」
不意に名前を耳元で呼ばれる。
気がつけば背中に温もりがあり、力強さを感じるくらい、後ろからぎゅっと抱きしめられていた。
まるで私をどこかへ逃がさないように、どんどん力がこめられていく。
「大事な話がある」
「大事な話?」
まさか拓哉も話したいことを持っていたとは。
でも、なんだろう…?
よくわからないけど、抱きしめられた腕からは緊張が伝わってきて、真面目な話なんだとは察しがつく。
「あのさ、俺…」
拓哉が何かを言いかけたその瞬間、着信を知らせる音が響いた。
「わり…」
「いいよ。
出て」
そう言うとふわっと拓哉は体を離し、申し訳なさそうに電話に出た。