真実の愛のカケラ
「…」


この空気も嫌だし、柚希とギクシャクするのも嫌だけど、お互いに譲れない部分がある。


柚希がここまで我を通すところを始めて見た。


「あの辺には女性をターゲットにした店はいくらでもある。
これじゃあ、そういう店と何ら変わりがない」


「でも能見さんの言う通りにしたら、今までこの会社が出してきたレストランと一緒になってしまいます」


もう2人だというのに、能見さんと呼んだり敬語のままだったりするのは、まだがっつり仕事モードだからだろう。
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