モテない俺は顔が悪い訳ではない。



「……。」


「……。」


すーすーと、俺のものではない静かな寝息が部屋に響いている。


「なんで…」


そう、俺のベットに寄りかかるように寝ているのは紛れもなく詩織。


ちょっと待て俺。

確か、母さんは仕事に行って、俺は学校を休んで寝ていたはず……。


誰が詩織を家の中に…。


まぁ、それはおそらく母さんだろう…。


俺はふとカレンダーを見る。


「……。あれ?今日って…」


詩織に目線を戻すと、服装は私服。


……って、今日って土曜日やないかーい。


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