キミの一番大切な人
そう言い終えた私はなぜか涙が溢れていて。


恋することがこんなに難しいことなんだって、初めて思い知らされた。


少女漫画みたいに、恋愛はうまくいかない。



好きって気持ちはこんなに難しいものなんだ。



「ありがとう…


俺、雛のこと今でも大好きなんだ。



だから


もし、俺がまた諦めそうになった時、話聞いてくれるか…?



って、こんな俺だせえ」



そう言って中山くんは笑った。



その笑顔は、いつもみたいにキラキラ輝いていて



溢れていた涙も一気におさまった。




「もちろんだよ。


私は、中山くんのこと応援する!」



「さんきゅー


俺、松川と出会えてよかった。」



そう言って、さっき以上に笑顔になるキミに思わずドキッってした。




「私もだよ」



そう言って私も笑った




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