本当のわたし
「うふふ。でもね、中学に入る前までは春樹の方が小さかったんだよ?」

「ふあ!?」

なるの暴露に驚き過ぎて変な声を出してしまった。

「そんなに驚く?中1になったら急に成長期がきて25センチも伸びたんだよ?そしたらモテ出してさ。」

「なるっていつから好きなの?」

「わからない。でも気づいたら好きだったんだよね。いつも当たり前のように春樹が側にいてそれが幸せだったから。」

「そっか、幼馴染みだもんね。」

「うん。春樹ってさ身長が低いのもあるし、結構引っ込み思案なところあったからしょっちゅう虐められててさ、それをよく庇ってあげてたんだよね。私、成長期が早かったから周りより頭1つ大きかったんだよね。」

「なる男前すぎるわ…」

「今はそれが逆転するなんて思いもしなかったなぁ〜」

懐かしむように笑うなるは本当に幸せそうで綺麗だと思った。

「なんで付き合う事になったの?」

「この前さ、受験の時の話したじゃん?」

「高校に行く気なかったってやつ?」

「そうそう!一緒に勉強してたら突然「絶対に幸せにするから付き合ってほしい!付き合ってくれたら俺もっと勉強頑張れると思うから!」って顔を真っ赤にして言うんだよ?その気持ちが嬉しくてさ気づいたら泣いてた」

可愛い奴。
七瀬春樹にとって全身全霊の告白だってんだろうなぁ。

「モデルを始めたとき春樹が遠く言ったようで寂しかったんだ。そんな不安を吹き飛ばすくらいに本当に嬉しかった」

「幸せ者め〜!」

「うふふ。」

七瀬春樹の話をするなるはどんなものを見る目よりも輝いていて羨ましいなと思った。

あたしもいつかなっちゃんとこんな風になれるだろうか。
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