本当のわたし
なんてボーとしてたら入学式が終わった。

あと、ショートホームルームやって終わり。

教室に戻るときに生徒会長様に声をかけられた

「お疲れ様」ニコっ

きも…

「何かご用ですか、お兄様」
そうこの中野優也は私の実の兄なのだ。

「冷たいな、相変わらず。か…じゃなくて
美月は」

こいつ今さらっと本名言おうとしたな?
殴ってやろうか?

いやダメだ。壮太郎(そうたろう)さんに怒られる。

壮太郎さんとはお兄様の事務所の社長さん

「あーはいはい、どうも
で?なに?私、優也の妹とか思われたくない
んだけど」

「は?いいじゃねぇか!昔はお兄ちゃんと結婚するーとか言ってたじゃねぇかよ」

は?なに言ってんのこいつ

「デタラメ言うな、優也の恥ずかしいこと
バラすぞ、バレたらめんどくさいじゃん、
色々とさ…」

「どうも、すみませんでした。美月様」

「あーはいはい、で?なに?」

分かればいいんだよ、分かれば

「あーそうそう!これ!」

「ん?何?」

「今日ここに食べに行こうと思って!
美月の入学祝いだい」

「わぁーい」

「棒読み、やめろw」
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