お隣さんと内緒の恋話

自宅に帰った私は 部屋の窓を空け空気を入れ替え、カーテンを閉める。

冷蔵庫からジュースを取り出して飲む。

大きく息を吐くと喉が潤いスッとする。



だぁ~ スッキリ潤いました!

やっぱビタミンよねぇ 女子は。

あ、そうだ、葵が来るから… ちょっと片付けようかな。

料理は出来ないけど… 片付けが出来る女でいたいもんね!



「 私、必死だなぁ…」

これも、私よね!

誰かを好きって、気持ちを前向きにさせちゃうもんなんだね。



「 あ、チョコ食べたい 」


甘い気持ちがあると 甘い物がほしくなるってね?

さ、掃除機しちゃお!


座敷にある押し入れから掃除機を出しコードを繋ぐ。

葵を待ちながら掃除機をかける。

二部屋 掃除機をかけ終わったところで、インターホンが鳴った。


あ! 葵だ~

「 はーい、開いてるよ~」


玄関に行きドアを開けた。


「 じゃーん!」

へっ……


「 な、なんだ雅くんか… 」

喜んじゃったよ、もう。


「 こーら、こら。俺が来てもいいだろ?ガッカリすんなよ~」

「 葵は?」

「 今来るよ。で、椿ちゃんにひとつ頼みがあるんだ、聞いてくれる?」


ニヤッと何かあると思わせるような含み笑いに ドキッとした。


「 なんですか?」


なんか… 怪しい…
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